生活技術研究所との「銘木・照(テリ)プロジェクト」共同研究スタート

こんにちは!板蔵ファクトリーです。
旧年中は大変お世話になりありがとうございました。令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、犠牲になられた方々に謹んで哀悼の意を表すとともに、被災地の一日も早い復興を お祈り申し上げます。
年頭には板蔵ファクトリーとして、社会のためにできる事を考え、行動していきたいという気持ちを社員一同確認しました。今年もよろしくお願いします。

2023年国際ホテル・レストランショー出展ブース

2024年年始早々、板蔵ファクトリーは1月「板蔵EXPO」、 2月「国際ホテル・レストランショー」、3月「建築・建材展」と、毎月イベント開催および参加をします。(詳細は下記イベント情報ご参照ください)

昨年はSDGsに適う木材利用を提案するため 「欠点をデザインに変える」をコンセプトに金属塗装仕上げの一枚板の提案と、 銘木突板ハリウッドのお披露目をしました。「毎年新商品&新サービスを企画しよう」と決めている弊社 は、今年も展示会で新たに発表しますので、新年スタートの3つの展示会、皆様とお会いできるのを楽しみにしています!

クラロウォールナット×真鍮塗装。通常は欠点になりがちなライブエッジの入り皮部分を塗装によりデザインアクセントに。また金継ぎのイメージで芯割れ埋めを施しました。
板蔵ファクトリーNEWS

日頃は板蔵の一枚板をご愛顧ありがとうございます。NEWSコーナーでは、ホットな情報や板蔵ファクトリーの裏話をお届けします!

生活技術研究所との「銘木・照(テリ)プロジェクト」共同研究スタート。

今回のニュースは、いつもとちょっと志向を変え、板蔵ファクトリーで進めている学術研究の話です。読者の皆様は銘木専門用語の 「照り(テリ)」という言葉をご存知ですか? 栃や水目桜など、光の当たり具合によって感じる上杢のツヤっとしたキラキラ、 あれを言います。

全面ななめに入った「照り」の輝きが素晴らしい水目桜

弊社の板蔵検索システムは、在庫の一枚板画像をオンラインで閲覧することができ、遠方のお客様にも好評を得ています。しかしながら 柄の良い板の「良い」部分をもっとオンライン等でも伝える方法はないか?と考えてもいました。業者様もユーザー様も、日本世界問わず誰もが魅了される一枚板の、あのキラキラっとした感じを現物に出会う前に手軽に確認してもらいたいのです。と、無理難題を話していた結果……なんと 「岐阜県生活技術研究所」の山口研究員とのコラボが実現しました!

板蔵ファクトリー5階に「照り」スタジオ製作中の図

上の写真は板蔵ファクトリーお手製の、なんと円い撮影場。ここで一枚板の魅力を余すことなく撮影して画像化します。設備は(もちろん岐阜県産材を使った)木製のフレームで、何やらたくさんの撮影機械がつくのです。

板蔵ITチームが、パソコンも使い…!?

「板蔵」の一枚板は、特にキラキラや稀少木目などの「上杢」のものとカウンターなどの「長尺」の在庫ラインナップを強化しています。今回の「銘木・照プロジェクト」では生活技術研究所の最新研究とこのような新設備のおかげで、これまでの画像を超える、上杢板の提案が可能になりました!

さて、どのような表現ができるようになったかは…次回に続く♪

一枚板ものづくりの裏側

このコーナーは、原木調達から行う弊社だからこそ見られる「一枚板ができるまで」をお届けします。 一枚板を扱う皆さまには、ちょっとしたトークのネタになる!?ものづくりの裏話です。

前回のメルマガでご案内したケヤキの超上玉、玉杢の「据え付け」の続きです。きちんと読んでくださるメルマガ読者様は前回「え、ここまで引っ張って、まーだ製材しない!」と思われた方いますよね、すみません。ようやく製材、ここがある意味一番ドキドキして、楽しくもあり、ガクッともくる、工程です。

日本最大級の製材所で行う、大径木製材。

最初に丸くなっている側の部分をすり始めします。
丸太で●●●●万円の超高い玉杢を前に仲間全員が固唾をのんで見守る中、グニャグニャした銘木柄が表れてくれました。まずまずの出来だったので、ホッとしました。

丸太の端から芯方面へ半分くらい製材したら、180度ひっくり返して裏側にし、また端から芯に向けて製材します。

今回の丸太の様に特に「柄」が重視される銘木の場合は、ただ単に厚み何センチづつ(実際には何尺何寸という尺貫法で製材指定します)挽いていく、という指定ではなく、裏側は取れ高が悪くても柄を優先して傾けて製材する、という場合もあります。要するに、製材する側の経験値と勝負勘がモノを言う、ある種の特殊技術なのです。

いわゆるサシミの部分は、乾燥後何にでも加工できるよう分厚い板「盤(バン)」に作ります。

上の写真のような一番柄の良い部分は、市場流通を経て、寺社仏閣やお城など日本の伝統建築に使われることも多いです。

製材したてのケヤキ玉杢板。出来上がりを見てホッとした瞬間です。
 

板蔵ファクトリーでは、このように製材を行っていますので、市場にある一枚板で対応できない 「こんな長さのものがほしい!」とか「こんな柄、こんな厚みの盤がないか?」というご希望にお応えできます。

製材によって、丸太が板に変身。次の工程は手で磨き、市場に出品。

今回は、一枚板のものづくりとしては一番ハイライトの部分「製材」でした。このような超上杢丸太を製材する機会は年に数回ですが、 皆様のお手元の一枚板のひとつひとつにも、伐採、玉切り、据え付け、製材、加工など、たくさんの人の手が関わったストーリーが必ずあります。 一枚板は、量産できない特別な家具として提案して頂いている皆様に、少しでもものづくりの裏側を共有できたら幸いです。

工場picture「今月の1枚」

1点モノのオーダー加工を行う板蔵ファクトリーの工場内では、毎週のように職人さんもビックリの「なにこれ?!」という感激があります。今月の工場からの1枚は、こちら!

お気に入り、白栃超長尺カウンターの「カンナ掛け」の方法を思案中。

今回は、板蔵ファクトリーの親会社「ヤマガタヤ産業」の社長が特別出演です。 11月に製材したばかりの、社長お気に入り、長尺カウンターとしては「激レアさん」の7メートル・白栃の板をいかに美しく自然乾燥保存するか、というために電気鉋(デンキガンナ)のかけ方を話し合っているところです。

最近人気の白木は、木からでる灰汁やシミが入り込んでしまう事もある、特別手のかかる子たちなのです。なるべく美しい顔で長期自然乾燥するため、板蔵ファクトリーでは乾燥一つとってもいろいろな工夫で管理しているのです。

イベント案内

板蔵ファクトリーでは、年間を通じて様々なイベントを開催しています。ご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。

1月25日・26日 板蔵ファクトリー初売り!「板蔵EXPO」

一枚板が一年で一番オトクなお祭り、初売り「板蔵EXPO」。福袋やアウトレット大放出品もご用意し、仕入れに最適なイベントです。

  • 今回は、年に一度の福袋特典もたくさんご用意(*^▽^*)
  • (一枚板に本来アウトレットはありませんが)アウトレット限定商品もぞくぞく開発中。
  • 板蔵が考える、「メーカー家具以上、一枚板未満」の新商品も展示予定。新たなラインナップに!
年間スケジュール
2024年1月25日・26日新春初売り板蔵EXPO
2024年2月13~16日国際ホテル・レストランショー
2024年3月12~15日建築・建材展2024
オンラインで体験するITAKURA7の世界

板蔵ファクトリーでは、遠方の方、時短したい方のために、オンライン上でITAKURAの在庫を検索したり銘木情報を調べたりする方法を増やして地球上どこにいてもご提案ができる体制を整えています。

板蔵ファクトリー VRツアー

Matterport で作成した、板蔵ファクトリーのバーチャル展示場にて、本来見に来ることの難しい日本全国のお客様に リアルな一枚板の風合いや実際にテーブルとして配置したエレガンス感を感じていただけます。

上記の画像をクリックしていただくとVRページへジャンプします。

こちらのVRはお施主様との打合せにもご活用いただけます