銘木ウォールナットと、ウォールナットっぽいもの








こんにちは!3月は岐阜の銘木市場で年に3回の大きな市の月でした。板蔵ファクトリーも原木、一枚板を仕入れ、市場販売ともにたくさん行いました。
建築業界は今なかなか難しい時代と感じますが、銘木業界はちょっと動きが違って元気ですね。

朴の木は、板蔵ではわりと在庫を持っている方で、通常はそれほど人気が高いわけではないですが、個人的にはカーキベージュのような絶妙な色合いが美しいと思います。
なんとこの朴の木という樹種、京都大学の研究室で国際宇宙ステーションの資材に最適な木として、いろんな樹種の中から選ばれたそうです。以前木材学会の講演でもこの研究室所属の元宇宙飛行士の土井先生が、月での木材活用について話されていました。朴の木の実用化はまだまだ先かもしれませんが!?
木材、しかも朴などの銘木が宇宙開発に寄与できるとは、素敵な話ですね!

日頃は板蔵の一枚板をご愛顧ありがとうございます。NEWSコーナーでは、ホットな情報や板蔵ファクトリーの裏話をお届けします!
銘木ウォールナットと、ウォールナットっぽいもの。
4月イベント「世界のウォールナット展」たくさんのお客様のご来場、ありがとうございました。先月はウォールナット丸太について書きましたが、今月は板について。

ウォールナットは、何といっても人気No1の座を堅調に維持していますね。前回のメルマガで書きましたが、人気なのに丸太入手困難になっていく状況ですので、今回このイベントでは、ウォールナットとウォールナットっぽい樹種を集めるイベントを企画したのです。
このチラシでのピックアップだけでも、ウォールナットとaroundウォールナット(ウォールナットっぽいもの)という感じでこれだけの樹種をご紹介しました。
- ウォールナット
- バストゥーンウォールナット
- クラロウォールナット
- クラロウォールナットバール(コブ)
- スリランカウォールナット
- ニューギニアウォールナット
- クルミ(和製ウォールナット)
- オバンコール(アフリカ製ウォールナット)
- モンキーポッド(ウォールナット好きに人気)
- ウェンジ(ウォールナットより濃い色)


今回はウォールナット一辺倒になりがちな茶色系の板を中心にご提案しましたが、ニューギニアウォールナットがそのワイルドさからか?人気で完売でした。次にニューギニアウォールナット丸太を入手しようと思ってもなかなかすぐにはできないので、こういう希少価値のものを持つというのも良いですね!

4月イベントは終了しましたが、やはり人気のウォールナットなので、今回のイベントの続編を企画しています。ぜひ、お客様に「いろんな」奥深いウォールナットの世界を提案してもらえると嬉しいです!!

このコーナーは、原木調達から行う弊社だからこそ見られる「一枚板ができるまで」をお届けします。 一枚板を扱う皆さまには、ちょっとしたトークのネタになる!?ものづくりの裏話です。
ウォールナットの記事に続き、相対する人気の樹種と言えば、ここ数年はずっと、日本の白い宝石「栃」です。人気樹種とはいえ、栃のものづくりは一筋縄ではいかない、なかなか苦労する点もあるのです。

まずは丸太の段階で、栃は形がボコボコであったり、曲がっていたりすることがとても多いのです。どこで長さを切るか、どのアタリの角度で製材するか、悩ませる木なのです。日本の奥深くの森で樹齢を重ねたものが多く、また川沿いの斜面に生えている事も多いので、そのような形に育ちますね。

丸太が●●●●万と高額なこともよくあるため、一枚板部分の製材は、毎回仲間の皆で意思決定しながらやっているものの、とてもドキドキです。この写真は、とても良くできたときのもので「よっしゃ!」と思っているときの写真です。「がっかり!」という悪いときの例もお見せしたいのですが、そういう時は気分的に写真を撮るのを忘れているもので、一枚もないのです。

唯一あった「がっかり!」の写真がこちら。製材機が「ギュイーン!」と異音を立てて、急に焦げ臭くなったと思った瞬間、停止しました。石を挽いたのです。
その石、なんと直径30センチ以上。仕方なく、石を含む部分を大きくカットしました。
この写真では分かりづらいかもしれませんが、カットした部分は、50センチくらいか、私が腰かけられるくらい大きいのです。製材に立ち会ったメンバーも皆、シーンと静まり返っていて、なんともがっかりな空気が漂います。

多くの人の手を渡ってものづくりされていく一枚板なので、一枚一枚にストーリーがあります。そんな素材としての力強さを、伝えていきたいと思っています。


1点モノのオーダー加工を行う板蔵ファクトリーの工場内では、毎週のように職人さんもビックリの「なにこれ?!」という感激があります。今月の工場からの1枚は、こちら!


ということで、今回は一枚板ではないですが、木の塗り壁材「Mokkun」を使った壁面パネルのお話をお届けします。
これまで壁面に左官で直接塗るタイプを販売してきましたが、現在より使いやすく、壁面装飾にもなるアートパネルを新しく開発・展開を進めていこうとしているところです。また同時に、着色料を混ぜてカラーバリエーションを増やすことにも挑戦しています。
国産材端材の活用としてのSDGsストーリー・木の香り効果などの確かなエビデンス・そしてアーティスティック。この3つの面で訴求できていけたらなと思っています。

板蔵ファクトリーでは、年間を通じて様々なイベントを開催しています。ご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。
5月23日~24日 板蔵ファクトリー「非住宅建築と木質内装展」
最近は非住宅建築案件が増えていますね。設計士様にぜひ見てほしい、最先端の非住宅機能建材と今までにない天然木内装建材が一同に集まるイベントを開催します。また、メーカーそれぞれの事例や最新情報を発信するセミナーも開催します。
- 非住宅に特化した物ばかりが集まり体感できる、最新の機能性建材メーカー展示!
- サステナブルなストーリーのある無垢、銘木の提案
- 前回大好評だった、各メーカーのミニセミナー開催
- 来場された方には「木の塗り壁Mokkun」を小分けにした「PetitMokkun」をプレゼント
6月13日~14日 岐阜県銘木協同組合「岐阜銘青会特別市」
板蔵ファクトリーの親会社であるヤマガタヤ産業㈱の社長が、理事長を務める日本一の広葉樹市場「岐阜銘木協同組合」で、年に3回の大市が開催されます。板蔵ファクトリーも出品、販売しますので、ご来場ください!

2024年5月23日~24日 | 板蔵ファクトリー「非住宅建築と木質内装展 |
2024年6月13日~14日 | 岐阜県銘木協同組合「岐阜銘青会特別市」 |