銘木ウォールナット丸太の舞台裏!








こんにちは! 板蔵ファクトリーは、2024年2月に「国際ホテルレストランショー」3月に「建築建材展」へイベント出展しました。

今年は銘木×伝統を意識した「Japanese traditional」をコンセプトに一枚板の新しい3D加工「ORIGAMI」と、新しい突板提案「YOSEGI」の2つをお披露目しました。思ったより多くの「かっこいい!」を頂き、ご来場いただいた皆さまに大感謝です。ホテルなどの建替え需要でオーナー様が自ら建材を探されている感じも多かったと思います。

またファクトリーでは、職人チームに新たな仲間も増えました。伝統的なお寺などの建築彫刻をやっていた宮大工さんで、これからは銘木加工に加え、建築彫刻も対応できるようになりましたので、今後の商品展開をワクワクしながら企画しています。ぜひお気軽にご相談ください。

日頃は板蔵の一枚板をご愛顧ありがとうございます。NEWSコーナーでは、ホットな情報や板蔵ファクトリーの裏話をお届けします!
銘木ウォールナット丸太の舞台裏!
今回のニュースは、4月8日~に板蔵ファクトリーにて乾燥材展示会「ウォールナット祭り」(正式名称は世界のウォールナット展)なるものを開催するにあたり、当社でも毎年安定の人気を誇るウォールナットの丸太の舞台裏をお伝えします。

広大なアメリカ、都市を抜けて少し行くとすぐに道路脇や庭にもまあまあな太さのウォールナットが生えています。ですから割と資源量はありそうです。が、さらに田舎へ進んでいくと、見渡す限り丸太の土場へ。

銘木の中でも特に人気のウォールナットについては、建築用針葉樹とは違い、ひとつずつきちんと目で見てサイズや欠点を確かめ、時間をかけて選木します。このように土場をいくつか回り、現地で仕入れてコンテナで日本へ運んでいきます。

とまぁ、こんな仕入れだったはずが、コロナ禍以降はすっかり状況が変わってしまっています。資材高騰プラス円安、飛行機代爆上げ(昔の2倍!)、さらに資材出材激減など、直接行ってチョイスするには大変厳しい状況です。コストもかかり、しかも行ったとしても丸太がない!という可能性もあるような感じの状況でもあるため現在は写真での仕入れになってしまっています。
その仕入れ用の写真ですが、例えばこれ。これ一枚で買うか、買わないか、どう判断せぇと……。正直、写真だけでは分からないです。キズや欠点も隠されますしね。やっぱり人間が立体で目視するのと、平面の写真では、認識する情報量が全然違うのだと思います。それでも、分からないのに、高くなっているのに、買わないといけない。ウォールナットを挽く業者は岐阜しかいないですからね、仕入れは途切れないように続けています。
ということで、ウォールナットは今後高くなるので!! ちゃっかり宣伝にはなりますが、弊社の在庫は(乾燥材なのに価格据え置きなので)ねらい目です! それはさておき、ウォールナット以外の丸太も伐採減少と円安の煽りを受け難局を迎えている現在ですが、そんな時でも、ものづくりは継続して供給することが大事だと、丸太の仲間たちとも話し合っています。がんばります!

このコーナーは、原木調達から行う弊社だからこそ見られる「一枚板ができるまで」をお届けします。 一枚板を扱う皆さまには、ちょっとしたトークのネタになる!?ものづくりの裏話です。
今回は、岐阜銘木協同組合の3月の大市に、共同出品した「仲間」のケヤキの話です。

少し前までは、「ケヤキ」は和風だからなかなか売りづらい。業界の中ではそんな事を言われていました。しかし!今!「ケヤキ」が売れはじめています。
日本人にも、外国人にも、市場でも、店でも、昔よりは動いている気がするケヤキ。ワイドサイズが取れて、柄に特徴があり、価格もそこそこ。そんなところにニーズがあるように感じます。


日本一大きな広葉樹市場、「岐阜銘木協同組合」は昔から「ケヤキの岐阜銘協」と言われるくらい、毎年ケヤキが大量出品されます。特に玉杢がでるような大径木については、原木仕入れにお金がかかり、製材も大変・削りも大変、ということで、銘木業者複数社の「仲間」で一本のケヤキを共同で仕入れ、一枚板へのものづくりを行う事があります。今年度はケヤキの当たり年だったようで、何度も仲間でケヤキを共同製材しました。(来年度たくさんお見せできるように、今倉庫の中で寝かしてじっくり乾燥させています。)


今回の写真の丸太は6社共同の「仲間」で行いました。「仲間」で行うときは、製材や削りの手入れは皆が立ち合います。本来は各社で製材のやり方は違いますが、この時は皆であーでもないこーでもないと言いながら、どのようにものづくりをするかを決めていくのです。この「共同」「仲間」で行うものづくりを通じて、年に数本しか出ないような玉杢などの素晴らしい丸太の扱い方、挽き方などを共有し、会社は違えど結果として学び合っているので、良い仕組みなのだと思います。


そのようにして、出来た一枚板たちは市場に並べられます。市場の職員さんたちも、仲間で行う出品には特に目立つ場所に並べてくれたり、重いけれど頑張って立てかけてくれたりと協力してくれます。そして仲間のメンバーはそれぞれがお客様を呼び合い、販売します。それぞれの立場の皆が業界全体の発展のために、頑張っているのです。一見すると、一枚板がただ並んでいるだけの市場ですが、ものづくりの裏側には銘木業界の未来を担うメンバーたちの、そんなストーリーがあるのです。

そして製品市の日、晴れて販売が出来ると、翌日の原木市でまたケヤキを共同で仕入れ…⇒最初に戻る。みたいな感じで大径木のものづくりを今日も進めています。

1点モノのオーダー加工を行う板蔵ファクトリーの工場内では、毎週のように職人さんもビックリの「なにこれ?!」という感激があります。今月の工場からの1枚は、こちら!

今回は、木の端材アートパネルの製作秘話です。お客様が大事にされているストーリーは、ズバリSDGs。木は端材も小物に使えるばかりか、工場の立場としては試し切りや試し塗りにまで使えて、基本的に捨てるところのないサステナブルな素材だと思っています。ですが、実際にこんな形に作り上げることで、「サステナブルへの想い」を皆に見える化できますよね。国産材だけでなく、外国産材も含めて活用ができるし、伝えたいことが分かりやすいし、素晴らしいアイディアでした!


板蔵ファクトリーでは、年間を通じて様々なイベントを開催しています。ご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください。
4月8日~12日 板蔵ファクトリー「世界のウォールナット展&展示即売会」
一枚板で人気No1樹種でありながら、円安・高騰・資源減の影響で手に入りにくくなっているウォールナット。ウォールナットだけでも500枚以上の品ぞろえを常備する弊社が、広い板蔵ファクトリーのショールームで、厳選した世界中のいろんな樹種のウォールナット乾燥材を展示即売します!
ウォールナット高騰のこの時期なのに、乾燥材でお値段据え置き!
ウォールナット以外も、乾燥材がセール価格
均一価格コーナー、マンションサイズコーナーなど
どうしても来られない方へ…オンラインでも対応できるライブ展即も行います


5月23日~24日 板蔵ファクトリー「非住宅建築と木質内装展」
最近は非住宅建築案件が増えていますね。設計士様にぜひ見てほしい、最先端の非住宅機能建材と今までにない天然木内装建材が一同に集まるイベントを開催します。また、メーカーそれぞれの事例や最新情報を発信するセミナーも開催します。
非住宅に特化した物ばかりが集まり体感できる、最新の機能性建材メーカー展示!
サステナブルなストーリーのある無垢、銘木の提案
前回大好評だった、各メーカーのミニセミナー開催
時間:5月23日(木)~24日(金)
場所:板蔵ファクトリー㈱ (岐阜県瑞穂市稲里88-1)
参加メーカー:DAIKEN、ニチハ、旭商事、ぎふの木ネット協議会、他
6月13日~14日 岐阜県銘木協同組合「岐阜銘青会特別市」
板蔵ファクトリーの親会社であるヤマガタヤ産業㈱の社長が、理事長を務める日本一の広葉樹市場「岐阜銘木協同組合」で、年に3回の大市が開催されます。板蔵ファクトリーも出品、販売しますので、ご来場ください!

2024年4月8日~12日 | 「世界のウォールナット展&展示即売会」 |
2024年5月23日~24日 | 板蔵ファクトリー「非住宅建築と木質内装展 |
2024年6月13日~14日 | 岐阜県銘木協同組合「岐阜銘青会特別市」 |